初農業体験記〜長野県小諸 ひなたファーム〜

ひなたファーム1

皆さま、初めまして。私たちは、つながってmealに学生スタッフとして、新しく入りました管理栄養士を目指している大学3年生の三人組です。
実は、私たちは栄養学や食の勉強をしているのにも関わらず、農業というものを実際に体験したことがありませんでした。そこで、今回つながってmealの仲間がつくった畑に訪問し、お話を伺いながら体験させていただくことになりました。

月一(つきいち)農業という、都市生活者と農とのつきあい方


まず私たちは、ひなたファームを管理している山田絢子さんにお話しを伺いました。
始めたきっかけは、3年前にたまたま長野県の小諸市内に畑を借りて、その土地の人柄に触れて、ご縁を繋げたかった事だったそうです。

ひなたファーム2

そんなひなたファームの目指しているもの、それはズバリ「Once a month farming project 〜月一(つきいち)農業という、都市生活者と農とのつきあい方〜」とのこと。

農業というと、毎日お世話をしなければならないイメージがありますが、ひなたファームでは、月に一回のペースで畑に通って農作業をしています。そこには普段都会で働く忙しい人たちでも、一歩都会から離れて、リフレッシュでき、月に1回、自然に触れ合いながら気軽に農業をすることができる、そんな農とのつきあい方を提案したいという想いが込められているそうです。

こんなメッセージが隠されたひなたファームには、ジャガイモ・かぼちゃ・豆類・とうもろこしの他に、実験的に稲やイチゴ、ルバーブなど、小さな敷地の中に様々な野菜たちが日々成長を遂げているようです。

ひなたファームいちご1ひなたファームいちご2

私たちは最初に畑に着いた時、緑一面の中に真っ赤になっていた一粒のイチゴを見つけました。皆で駆け寄り、喜んだ感動の瞬間でした。お昼に、その小さな一粒の幸せを八等分して皆で味わった甘酸っぱいあの味が忘れられません。

ひなたファームでは、自分たちが信頼できる野菜を食べたいという思いで、ほとんどの作物を固定種を使って栽培をしているそうです。固定種は、一般的な量産向けに品種改良された種(F1種)と違って、自家採種ができる種です。そのため、土壌の影響も受けやすく、野菜の形や収穫できる量も、F1種に比べると安定しませんが、育てた作物から出来た種をまた植えるといった、農業の原体験に近い楽しみ方ができることが醍醐味です。 先ほどのイチゴも、一粒なっていただけでしたが、どこか懐かしい味がしたのも、そのせいかもしれません。

ひなたファーム

今年4度目となる夏は、豊作を目指したいとのこと。来年は水田を作り、田んぼで稲作を始めたい。そして、ひなたファームを、集まる様々な人々が出会い、食べ物を通してつながってゆく、大事なコミュニティの場としても大切に育てていきたいと夢を語ってくださいました。


ひなたファーム7

いざ、体験!その1 〜愛がなきゃ農業なんて出来ない!長島果の実篇〜


ひなたファームでの農業体験は、私にとって初めての事ばかりでとても刺激的な一日でした。最近やっと二十歳になりましたが、あそこまで童心に戻り、はしゃいだのはかなり久しぶりだった気がします。私は、あの日あの時「ひなたファーム」という空間に一目ぼれし、ひなたファームという名の畑に恋をしました。個人的には、皆さんご存知の夢の国、TDRよりも自然にあふれる夢の国のように感じました。

そんな夢の国で作業していて一番実感した事は、「愛がなきゃ農業なんて出来ない」という事です。愛は見返りを求めない。私の中ではそんなイメージがあり、愛情を注いでいるだけで満たされる。そんな感情に農業がリンクしていると実感したのは、草ぬきをしている時です。

愛しい作物たちが土中の栄養や太陽の光を独り占め出来るように生い茂る、作物と雑草の中から雑草だけを抜き取り、彼らが育ちやすい環境を自分の手で作り出す。そんな事を考えながら土を触っていると、自然と心が満たされ、無心になっている事に気づきました。

また、種まきをしている時は、新しい生命のきっかけを自分が蒔いているのだと思い、心が異常にウキウキしてしまいました。夏になって、芽が出ているかもしれないと思うととても楽しみで、ドキドキしている今日この頃です。

私は管理栄養士の卵としてこの場所を、多くの学びの場として利用するだけでなく、自分のもう一つの故郷だと思って、愛し続けていきたいと思います。また、私は少しでも多くの方々に、ひなたファームというこの素晴らしい場所を知ってもらい、たくさんの魅力を伝えてゆきたいと思います。

ひなたファームメンバーの皆様、今回の様な貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。ここにて深く感謝させて頂きたいと思います。 


ひなたファーム8

いざ、体験!その2 〜心身ともにリフレッシュ!野方美沙篇〜


今回、ひなたファームで畑体験をさせてもらい、今振り返ってみると、心がリフレッシュした、そんな一日でした。

主に雑草抜きをしましたが、簡単そうに見えて、とても繊細で根気のいる作業だと思います。実は、最初の方は、どれが農作物でどれが雑草なのか、見分けることができませんでした。そんな私ですが、夢中になって作業し、畑がきれいになるごとに野菜に対して、なんだか愛情が湧いてきました。そして、最後の方には、葉や茎を見ればどの作物がすぐわかるようにもなりました。

疲労感よりも満足感や達成感が大きく、都会から離れて、空気が綺麗なところで畑作業することによって、心身ともにリフレッシュすることができました。また、ただ作業をしているのだけでなく、みんなでおしゃべりをしながら作業することによって、人間関係も広まる気がします。家族や友達同士だったら、きっと普段とは何か違うコミュニケーションがとれるのではないでしょうか。

そして同時に、実際に農作物を見る、触ることは食農・食育につながるはずだと確信しました。私自身、とても勉強になることばかりで、野菜のことについて、もっと知りたくなりました。食は無限です。まだまだ知らないことがたくさんあるので、これを機に管理栄養士の卵としてもっと成長していきたいと思います。

最後に、私の願いとして、ひなたファームは、これからも都会の人が月一で来て家族・友達みんなが安らぐことができる、もう一つの田舎であり続けてほしいと思いました。ひなたファームの皆様、このような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。


ひなたファーム9

いざ、体験!その3 〜「1+1=∞」!中瀬翔子篇〜


ひなたファームを管理している、山田絢子さん。今回初めてお会いしたのに、とても気さくにいろいろな事を教えてくれました。ひなたファームの内容、大学時代のお話し、そして、これからの農業と食など、どのお話しも興味深かったです。

今回は、安全で美味しい作物たちを作るために、自然の中で土と触れ合う機会を体験してきました。そこは、まるで自分の田舎のような、とても暖かい場所でした。ひなたファームで過ごした時間は、本当に流れが早くあっという間の1日でした。その中で、農作業をしている間、会話も音楽もあるのに、どこか自分だけの空間でもあり、とても癒されました。また、長野の小諸は、空気が透き通っていて、呼吸をすると、全身に空気が巡って本当に気持ちよかったです。

ひなたファームの近くの民宿の青雲館の人たちも本当に温かい人ばかりでした。そこで採れた野菜を使った料理を出して頂きましたが、本当にどれも美味しかったです。そして、青雲館のおばちゃんたちの若さとパワフルさには、驚きました。お話しを聞いてみると、勉強している私たちよりも健康に詳しく、長野県全体で、本格的に健康づくりをやっていることを実感しました。

また、おばちゃんの美肌の秘訣を聞いたら、「とくに何もしていないよ、泥はつけたまま寝るけどね」と言っていたのをつい思い出してしまいます。話している中で、「1+1=∞」という言葉が、私の中でグッときました。算数では、「1+1=2」と習ったけれど、自分次第でいくつにでもなることができるのだという事を教えて頂きました。

今回、こういった人と出会えたのも、笑いの絶えない空間を提供して頂いた事も、そして、野菜を一から作る体験ができたことなど、感謝の気持ちでいっぱいになりました。今回の体験を通して、農業は、ヒトとヒトを繋ぐものだなと思いました。こんな素敵な機会を逃しちゃいけない、そう思える初農業体験だったなと思いました。


ひなたファーム9

ひなたファームでの体験を通じて


今回、お話を聞いたり、体験を通じて私たちは、管理栄養士の卵である学生として、多くの刺激と学びを得ることができました。

ひなたファームのこれからに少しでも役に立てる、いや、一緒に成長していけるようにこれからも、立派な管理栄養士になるという夢をあきらめず、今日も課題に追われる苦学生な日々を頑張ってゆこうと思いました。

山田絢子さん、貴重なお時間と経験、何よりも素敵なお話をお聞かせいただき、本当にありがとうございました!


文責:長島果の実、野方美沙、中瀬翔子
ひなたファーム10


【ブログ】
東京から"月一農業"にチャレンジ!
長野県小諸市にある、標高900mの山の畑「ひなたファーム」の記録です。
ひなたファーム月誌

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