会津の大地とつながってmealツアー体験記

がぶりガーデン

会津の大地とつながってmealツアー開催!!
今回、私たちは福島県会津若松市を満喫してきました。その旅の一部始終をお届けしたいと思います。
まずは、ダイジェスト映像をご覧ください。
雰囲気が伝わるかと思います。



寒いけど、暖かい会津若松ツアー

1日目:AM8:30~
渋谷にてレンタカーを借り、総勢9名の旅が始まります。

1日目:PM1:00~
郡山にある鞍手茶屋 中山峠店にて「けんちんうどん」をいただきました。
これが絶品。どーいう風に?ぜひ行ってみてください。

けんちんうどん


農業を始めた真実!?がぶりガーデン

1日目:PM2:00~
がぶりガーデン到着。

リンゴ狩りをして、その場でかじりつきました。甘くて美味い。なんと糖度は16度以上あるそうです。ここで美味しい「ふじりんご」の見極め方を教えていただいたのですが、りんごのおしりの部分が黄色で透明感が出てきたものだそうです。あとは、頭の部分が少し裂けているもの。市場には出せないのですが、それが美味しいそうです。というか、めちゃくちゃ美味しかったです。りんご狩りに行く方は参考までに。
また、こづゆ(※会津の郷土料理)も振舞っていただきました。それが何とも落ち着く味なんですよね。

りんごりんごこづゆ

がぶりガーデンの代表の星さんに、お米作りを辞めてりんごへと切り替えたことや、震災後、原発の影響で観光客が減ってしまったこと、これからの農家についてなど、ちょっと笑ってしまうものからシビアなお話まで、色々と伺いました。

りんご

しかし、星さんは、「農家は夢がある!」とおしゃっていました。「土地はあるし、環境も良いし、お金にもなる」と。並ならぬ努力があることは間違いありませんが、この記事を読んでいる方、農業始めてみませんか?

おっと。言うのを忘れていました。最後に星さんはこんなこともおしゃっていました。
「究極のリンゴをつくりたい。糖度22~23度のやつを。長野県でそれに成功している人がいる。」
22度以上のリンゴとはどんなものなんでしょうか。想像がつきません。曰く、「甘いだけじゃなくて、味も違う」そうなんです。「今後10年間で絶対につくりたい」とおしゃっていた時の目はギラギラしていました。ぜひ、食べてみたいです。

がぶりガーデン


最高の晩餐会。山都の人たちに囲まれて。

1日目:PM4:00~
翌日にお世話になる農家の大江さんと合流。笑顔で出迎えてくださった顔は本当に印象的でした。

1日目:PM8:00~
いよいよ夕ご飯(大宴会)です。近くの温泉で体を温め、美味しい料理をいただく準備は万全です。しかし、なんといっても人が多かった!それは、山都の農家の方々がたくさん集まってくださったからなんです。美味しいお野菜や馬刺し、お米、ビール、日本酒など…書ききれませんが、食事の豪華さもさることながら、お料理を一緒につくったり、おしゃべりしたりと、農家の方々の温かさを感じる会となりました。

晩餐調理ご飯


1日のはじまり。朝はやっぱり朝カレー

2日目:AM8:30〜
…前日の疲れもあり、ぐっすりと熟睡できました。カメムシともに起床した朝は、カレーのにおいで目が覚めました。そのカレーは、なんと、前日の夕食で食べた、甘酒の余りを使った甘酒カレーでした。甘酒を入れたことによって、まろやかになるのかなと思ったのですが、意外とカレーのスパイシーさが残り、コクのある味になっていて、朝からペロリと平らげてしまいました。泊まらせていただいた、民泊の支配人が、雑穀王子と呼ばれるくらい、様々な雑穀を料理に散りばめさせるのがとてもお上手で、笑顔の素敵な方でした。

カレーサラダテーブル


笑顔の絶えない大江ファームにて農業体験

2日目:AM10:30~
大江ファームに到着。畑の収穫をお手伝いする予定だったのですが、あいにくの雨のため、干し柿の皮むきをしました。名付けて「皮をむき終わらないと帰れま10!!」なんと2コンテナ分、ヘタをむく人、皮をむく人など役割分担をして頑張りました。

かき

気づいたら、少し雨も弱まったので、皆で畑にちょっと行ってみました。大江さんの案内で、まず、最初は落花生。まっすぐ抜くのではなく、やや斜めに抜くのがコツなのだそうです。しかし、実際やってみるとぶちぶち抜けてしまい、難しかったです。次に、パープルスイートという紫いもの収穫をして、また、雨が強くなったので、柿の作業に戻りました。

大江さん

作業場に戻ると、残って作業していた方々の柿の皮むきのスキルアップが目に見えて分かり、とても印象的でした。無事、皮むきが終わると、お茶と採れたての茹で落花生を休憩がてらに頂きました。落花生そのものの甘さとホクホク感。初めて味わう食感でした。焼き芋も頂きました。割ってみると…なんと彩りあざやかな紫色で、とても甘く美味しかったです。むいた柿はどのように干すのか、教わりました。干し柿は、1つ1つ手作業でつるしていることとても手間暇かけて作られていることが分かりました。

柿落花生パープルスイート

2日目:PM12:00〜
お昼に大江さんのおすすめのお蕎麦屋さんにいきました。その場で手打ちをしていたので、出来立てのおそばを食べました。いつも食べる蕎麦とは、違って、食べやすかったです。

蕎麦屋


古き良き、日本酒製造

2日目:PM14:00
お腹もいっぱいになった所で、大江さんとお別れをして、今度は、末廣酒造という酒蔵に見学に行きました。ツアーに参加して、お兄さんが案内してくれました。

見学シーン

お酒の仕組みや、大吟醸や純米酒などいろいろ作り方が違うことがわかりました。また、日本酒用の米は一般的な食用の米より、長いのです。酒の原材料は、米のでんぷんからなっています。米のでんぷんは中心部に集まっています。そこで、日本酒を製造するときに、周りのでんぷんが含まれていない部分は削り落とします。大吟醸などの高価な日本酒は、米1粒に対するでんぷんの高いものを指します。つまり、高いお酒はより、手間暇かけて製造されているということが分かります。実際に、その大吟醸と他の日本酒を比べて飲んでみると、大吟醸は雑味がなく香りがひきたつ仕上がりとなっていました。

お米

他にも、作り方の違いで味が変わります。まず、米と麹菌を入れたものをよくつぶして乳酸菌や酵母を入れる作り方、“山おろし”と言います。その微生物が入ってくるのに、時間がかかります。しかし、機械などの発展により必ず山おろしをしなくてもよくなりました。そこで、山廃(やまはい)という作り方が生まれました。山おろしは乳酸菌による酸味があることに対し、山廃は酸味のないまろやかな味です。

お酒


まとめ

その後、お土産屋さんなどを見て、東京へと帰りました。2日間という短い期間でしたが、会津の温かい皆さんと触れ合えて過ごして、とても心が休まりました。自然や広い大地の中で過ごすと、都会でもやもやしていた気持ちもどうでもよくなるくらい癒しでした。東京へ帰ってくると空気がやっぱり違うと感じました。また皆さんとわいわいしたいです。今回のツアーにおいて、暖かく迎えてくれた会津の皆さん、本当にありがとうございました。


今回、訪問させていただいた場所:

・福島県北会津郡北会津村上米塚1251 がぶりガーデン(インタビュー記事はこちら
・福島県喜多方市山都町 大江ファーム(インタビュー記事はこちら
・福島県会津若松市日新町 末廣酒造株式会社 嘉永蔵(ウェブサイトはこちら


学生チームの感想

まず、会津についた瞬間の空気の透き通っている感じがものすごく清々しい気持ちにさせてくれました。空気がおいしいというのは、こういうことなんだなと思いました。初めて会津に行ったのですが、どの人たちもみなさん本当に、やさしくてあったかい人ばかりでした。東京のせかせか慌ただしい街並みのとは、相反しているなと思いました。りんごのまるかじりも人生初の体験でした。皮ごと食べることは、あまりないので、皮の酸味と中の甘味が丁度よく、食べていて思わずにやりとしていました。この2日間で、つい食べるとにやけてしまう食べ物ばっかりだったなと思いました。まとめると、福島では、お米も野菜や果実もおいしいです。お米は、毎日食べているけれど、いつも食べているお米と違って、1粒1粒から生きているんだぞという生命力が伝わってくるような感じでした。お酒に詳しくない私でも、飲んでみたら、本当にそれぞれ香りや、まろやかさの違いが分かりました。この2日間で食べ物とたくさん触れ合えて、また頑張ろうと思いました。(中瀬)


大学の課題、就活に追われている毎日を過ごしていましたが、東京を離れて会津で過ごした2日間は刺激的な時間でした。大江ファームのパープルスイートが大好きで、思い出した今、この時も食べたいと思えるほどです。会津には美味しい野菜、穀物、果物がたくさんあります。素材の味を生かした料理、野菜を食べるって素晴らしいなと感じることができました。そして、会津の人の暖かさ…初めて会った私たちに色んな話をしてくれて、生まれてから20年間ずっと東京過ごしてきた私にとっては、世界観が広がる2日間となりました。今回、このツアーで関わった皆さん、素敵な時間をありがとうございました。(野方)


今振り返ると会津ツアーは、僕の視野というか考え方と言いますか…多くのことを学ばせていただいたものでした。空気が美味しくて、食べ物も本当に美味しくて、それはそれで最高だったのですが、何よりそこにいる人達が素晴らしい。大江さんのもとで農業を一から学び、今では自分で畑をもって農業をしている人達のお話を聞いている中で、「もっともっとこの人達を知ってもらいたい」という気持ちになりました。
夜の宴で集まってくださった農家の方々の話で印象的だったのは、「家の鍵をかけない」ということ。皆さん家族みたいなんですよ。会津の良さは、そこにいる人達の暖かさだと思います。もう1回行きたい!いやもう100回行きたい!いや住みたい!それぐらい良いところでした。(藤原)

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

つながってミールって?

たべるとつくるをつなぐことでホンモノを知り、食と農への関心を深め、行動へとつなぎ、食文化を育んでいくことを目指した、活動です。
食農プロジェクトは、食や農業、そしてソーシャルイノベーションに関心がある社会人・学生の有志が集まって運営しています。

最新記事

コメント

  • ろっぽんぎでつながってミール ――イベントレポート
    つながってミール
  • ろっぽんぎでつながってミール ――イベントレポート
    スイート

アーカイブ

search this site.